An emergency shift from paper to digital books in a large-scale extensive reading program at a Japanese university : Effects on learner performance and experience

説明

本稿は従来の紙ベースの書籍からオンライン書籍を使った多読プログラムへの移行に伴う全学的な学生の取り組みを考察する。コロナ禍で図書館の利用が制限され本学では紙ベースの図書館の本を用いた多読活動から電子書籍(Xreading)を用いた多読活動に移行した。本研究の目的は以下の2 点である。第一は,Xreading のデータと学生たちへの調査を元に彼らの学習経験を報告することである。第二は,M-Reader という学習管理システムを併用した図書館の本で行う多読活動とXreading という電子書籍と学習管理システムを兼ねた教材を用いた多読活動の比較である。2019,2020 年の学生たちの読書への姿勢,読書量(word count),二つのシステムの長所,短所も分析した。その結果,学生たちは紙ベースに比べて,オンラインでは読んだ語数はかなり減ったものの読んだ本の数は増えた。一方でオンラインでは読書への内発的動機が弱まった。結果の分析には,コロナ禍の学習環境も考慮する必要があり,コロナ後の安定した環境であらためて分析が必要だと考える。

収録刊行物

  • Ignis

    Ignis (1), 1-26, 2021-12

    京都外国語大学国際言語平和研究所

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050572023617210880
  • NII論文ID
    120007179011
  • ISSN
    24367591
  • Web Site
    https://kufs.repo.nii.ac.jp/records/432
  • 本文言語コード
    en
  • 資料種別
    departmental bulletin paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

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