社交不安に対する解釈バイアス修正(CBM-I)アプローチの研究の動向と展望

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タイトル別名
  • Cognitive Bias Modification for Interpretation (CBM-I) Approach for Social Anxiety: A Literature Review
  • シャコウ フアン ニ タイスル カイシャク バイアス シュウセイ(CBM-I)アプローチ ノ ケンキュウ ノ ドウコウ ト テンボウ

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説明

社交不安は、現実あるいは想像上の社会的状況において、他者からの評価に直面したり、またそれを予測することから生じる不安状態であり、強い不安感により日常生活に支障がでることもある。社交不安の改善を目的とした、アクセシビリティが高く、新しい介入法である認知バイアス修正(CBM)アプローチが提唱されている。先行研究をレビューしたところ社交不安の認知バイアスの特徴には、あいまいな社会的状況に対するネガティブな解釈の存在だけでなく、ポジティブな解釈の欠如が示された。解釈バイアス修正(CBM-I)アプローチは、あいまいなシナリオをイメージしてポジティブな結末を繰り返し提示する手法であり、先行研究をレビューしたところ、ネガティブな解釈バイアスや社交不安症状の低減に効果が見られた。最近のメタ分析により、CBMは不安症状や認知バイアスの改善に一定程度の効果があったと示されている。本稿では、社交不安により効果的なCBM-Iの開発のための課題と展望を検討する。

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