幼児における賞賛と「存在肯定表現」の発達的影響

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  • ヨウジ ニ オケル ショウサン ト 「 ソンザイ コウテイ ヒョウゲン 」 ノ ハッタツテキ エイキョウ
  • Developmental Impact of Praise and “Expression of Unconditional Regard” in Young Children

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子どもを褒めること(賞賛)の重要性は,多くの人の賛同を得られるだろう。一方,子どもの発達やその子どもが生活する文化的規範や大人の価値観をも考慮した場合,単に褒めることを推奨するばかりでは見落としてしまうことがある。本稿では,大人が日々何気なく行っている賞賛や評価に対する子どもの姿の理解を深めるために,以下の三点を中心に検討を進めた。第 1 に,賞賛・評価・評判を受けとめる上での発達的な基盤となる,他者評価への気づきや理解の発達的変化について確認した。第 2 に,幼児期から青年期・成人期までの研究を参照しながら,賞賛の意味の発達的変化を個人要因や環境要因を含めて検討した。そして第 3 に,全人的な発達という観点に立った場合に見えてくる評価や賞賛の他に重視される事柄として,子どもの発達における無条件の関心(unconditional regard)の意味を検討する必要性を指摘した上で,今後の研究課題にも言及した。

賞賛

無条件の関心

存在肯定表現

評判管理

幼児

identifier:FO001800011095

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