小学校におけるローマ字指導の現状と課題― 英語科と国語科の連携を視野に入れて ―

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  • The Current Situation and Challenges in Teaching Latin Alphabet in Elementary Schools

Abstract

本稿では研究の目的を(1)ローマ字成立の経緯を明らかにする,(2)ローマ字とアルファベットの指導実態を明らかにする,そして(3)国語教育と英語教育の連携の方向性を明らかにする,に設定し,これら研究の目的を達成するため,まず,第2章ではローマ字の成立過程を通事的に瞥見した。次に,第3章において国語科と英語科それぞれについて,学習指導要領でのローマ字とアルファベットの扱いを精査した。そして,第4章では,小学校教員に対して質問紙調査を実施し,現場での受け止め方や対応について調査した。結論としては,内閣訓令に基づくローマ字表記の規定や在り方は時代に合わなくなっており,また,現場の声からも早急の対策が必要であることが明らかとなった。具体的には,小学校中学年からの外国語教育の必修化とギガスクール構想に基づくキーボード入力の必要性,さらには児童の負担を考慮しての改革が望まれる。

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