Kanji in 6 & 4 による中国語簡体字と日本漢字との字体示差表示の試み

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タイトル別名
  • An Attempt to Explain the Differences of Glyph between Simplified Chinese and Japanese Kanji Using Kanji in 6 & 4
  • Kanji in 6&4 ニ ヨル チュウゴクゴカンタイジ ト ニホン カンジ ト ノ ジタイ シサ ヒョウジ ノ ココロミ

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抄録

中国語を母語とする日本語学習者は,文字学習において,他の母語を持つ学習者に比して恵まれていると考えられがちだが,日本漢字の学習に取り組む際に,中国漢字との違いを意識しないまま,母語の発音と混同したり,誤った字体を用いたりする例が頻繁に見受けられる。 本稿は,それらの問題のうち,中国語簡体字を母語の文字体系に持つ学習者に対して日本漢字との違いを示すための方法として,タハ(2020)などですでに非漢字圏日本語学習者に活用されている字形認識及びライティング指導法であるKanji in 6 & 4を用いて,日中両字形の示差表示を試みたものである。 漢字圏日本語学習者の漢字学習に,Kanji in 6 & 4の導入が可能となれば,将来的には,漢字圏・非漢字圏学習者の合同漢字クラスの実現や発展形態も展望できる。

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