小児病棟看護師と看護学生における医療安全認識と安全看護活動の重要性に関する検討

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タイトル別名
  • Investigation on the Importance of Medical Safety Awareness and Safety Nursing Activities of Pediatric Nurses and Nursing Students

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抄録

type:Article

医療安全認識と安全看護活動の重要性を調査し、事故発生に影響する要因を探ることを目的に、小児病 棟に勤務する看護師と小児看護学実習を終えた看護学生133 名にアンケート調査を行った。その結果、① 小児病棟における医療安全認識では「子どもに関する事故の問題は怖くて隠したい」と思う看護師はいな かったが、学生には10%以上存在した。②自己にとって不利益となる事象に消極的で不安を抱く者が、ネ ガティブな考え方を持つ傾向にあった。③安全に留意した看護活動では、看護師および学生ともに〔輸血 時の注意点〕を最も重要視していた。④〔感染予防〕〔消防対策〕〔対象者の識別〕〔投薬時の注意点〕〔損 傷予防〕それぞれで学生の方が看護師より重要視していた。⑤〔安全教育〕では看護師経験年数20 年未満、 〔対象者識別〕では小児病棟勤務年数5 年未満、〔投薬時の注意点〕では学生時に安全教育を受講した経験 のある方が重要視していた。⑥看護教育と医療現場での小児安全保障のためには、教育と医療現場が協働 して新しい知識を伝えていくこと、自由に表現ができるような環境作りと貴重な体験を共有できる場を設 け、予防への強い意識を認識させる必要がある。

カラー図版あり

identifier:http://reposit.sun.ac.jp/dspace/handle/10561/1813

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