シンガポールの発展戦略におけるアジアのハブ構想 : ヒトの移動の観点から

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書誌事項

タイトル別名
  • "Bringin the world to Singapore" and "Bringing Singapore to the world" : Singapore's tourism and migration policy
  • シンガポール ノ ハッテン センリャク ニオケル アジア ノ ハブ コウソウ : ヒト ノ イドウ ノ カンテン カラ

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抄録

1990年代後半, 単独での経済発展の限界を認識したシンガポールは, リージョナライゼーションに乗り出した。そして自国をアジアのハブとすべく「世界をシンガポールへ, シンガポールを世界へ」を打ち出した。このアジアのハブ構想ではヒトの移動が不可欠な要素であった。そこで, 本論は, ヒトの移動の観点から, リージョナライゼーションの時代におけるシンガポールの国家ブランディング戦略及びその戦略のなかでの人材活用の方策を明らかにしようと試みた。観光政策と人材政策から分析をすすめた結果, ヒトが集まるアジアのハブという国家ブランドを確立しようとしていたこと, そしてアジアのハブ構想のなかで国内の労働力だけでなく観光客や国外とのネットワークをつなぐ存在としての移民を活用してきたことを明らかにした。

収録刊行物

  • 東亞経濟研究

    東亞経濟研究 80 (1-2), 27-41, 2021-08-31

    山口大学東亜経済学会

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