成人男性の風疹予防ワクチン定期接種対象者における風疹に関する知識の有無と社会背景因子との関連

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タイトル別名
  • Relationship between knowledge about rubella and social background factors in adult males receiving routine vaccination for rubella
  • セイジン ダンセイ ノ フウシン ヨボウ ワクチン テイキ セッシュ タイショウシャ ニ オケル フウシン ニ カンスル チシキ ノ ウム ト シャカイ ハイケイ インシ ト ノ カンレン

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抄録

背景:2019 年 2 月,国は風疹対策に関しこれまで公的な予防接種が行われていなかった 1962~1978 年度生まれの労働者世代の男性に対し予防接種法に基づいた追加対策を開始した.厚労省は実施率の向上策を行っているが,当初の目標に届いておらず本世代の特性に応じた対策が求められている. 目的:成人男性の風疹予防ワクチン定期接種対象者における風疹に関する知識の有無と社会背景因子との関連を特定する. 方法:調査会社に登録している 1972 年 4 月 2 日~1979 年 4 月 1 日生まれの男性を対象とし,インターネットを用いて無作為に調査を依頼,1,680 名から回答を収集した.知識の程度で 2 群に分類,ロジスティック回帰分析を用いて知識の有無と社会背景因子との関連を解析した. 結果:知識有りと関連していた変数は,既婚者(オッズ比 1.84,95% CI: 1.32-2.56),大学・大学院卒業者(オッズ比 1.69,95% CI: 1.27-2.24),非喫煙者(オッズ比 1.69,95% CI: 1.29-2.22)であった. 結論:成人男性では既婚,大学・大学院卒,非喫煙者といった社会背景因子が風疹の知識の有りと関連していることが示唆された.

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