歴史上の国家や外交関係をアレゴリーに用いた教師の権力性の把握に関する考察

書誌事項

タイトル別名
  • A Study of the Use of historical States and diplomatic Relations as Allegories to Understand the Power of Teachers

抄録

type:text

[要旨] 学校教育においてシティズンシップの涵養や子どもの政治的自立を促す上で、個々の教師が権力性を自覚し、その「脱構築」を目指す重要性が示されている。しかし、従来の研究で行われてきた教師の権力性を明らかにするためのアプローチは教師にとって負担が大きい。本研究ではより教師の負担が少ないアプローチとして歴史上の国家や外交関係における権力行使の形態をアレゴリーに用いることを提案する。小学校、中学校、高等学校の教師及び教員経験のある大学院生を対象にフォーカス・グループ・インタビューを行ったところ、調査対象者は歴史をアレゴリーに用いて自らの権力行使の形態を語ることができた。なお対象者は教師の権力性に関する自主勉強会の参加者である。また歴史をアレゴリーに用いることは、シティズンシップの涵養を目指す際に権力行使の形態の改善点を考察する際にも有効である可能性が示された。

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