個別財務諸表における子会社・関連会社株式の評価の再検討

書誌事項

タイトル別名
  • コベツ ザイム ショヒョウ ニ オケル コガイシャ・カンレン ガイシャ カブシキ ノ ヒョウカ ノ サイケントウ
  • Kobetsu zaimu shohyō ni okeru kogaisha kanren gaisha kabushiki no hyōka no saikentō

抄録

type:text

本論文は,個別財務諸表上における子会社・関連会社株式に対する投資の評価方法について,現在の日本においては取得原価による評価が基本であるが,国際会計基準においては取得原価に加え持分法評価や公正価値による評価も認められていることに着目し,これらの評価方法の是非を再検討するものである。それぞれの評価方法について詳細に検討する前に,同じ取得原価で評価され他に共通点を有する資産である土地を比較対象とし,性質の違いを指摘し同じ取得原価で評価することへの多少の疑問を呈示している。また,比較対象とした土地が取得原価で評価されている意義も確認することで,子会社・関連会社株式の評価への検討材料とした。次に,各種評価方法の詳細な検討として,一般論としての取得原価主義と持分法評価及び公正価値評価における特徴を対比した上で,日本及び欧米の企業買収観の違いを定量的なデータを用いて分析し,日本において最適な評価方法について検討した。上記の結果,個別財務諸表において子会社・関連会社株式は取得原価による評価が最適であり,日本と欧米のM&Aへの姿勢の差異を踏まえると国際会計基準を踏襲する必要もないと結論づけた。

論文

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ