中国スマートフォン企業の国際化戦略に関する考察 : XiaomiとOPPOの事例を中心にして

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  • チュウゴク スマートフォン キギョウ ノ コクサイカ センリャク ニ カンスル コウサツ : Xiaomi ト OPPO ノ ジレイ オ チュウシン ニ シテ
  • Chūgoku sumātofon kigyō no kokusaika senryaku ni kansuru kōsatsu : Xiaomi to OPPO no jirei o chūshin ni shite

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近年,多くの業界において中国企業は世界的にその存在感を高めている。代表的なものとしてスマートフォン産業が挙げられ,特にXiaomi,OPPOといった,近年に設立された後発多国籍企業の存在感が強まっている。本稿では,これらの中国スマートフォン企業の中で,世界での市場シェア率が1位と2位のXiaomiとOPPOに焦点を当て,AppleやSamsungと比較した上で,その国際化戦略について研究した。その中で,技術・資本集約型であり,先進国企業に有利であるスマートフォン産業において,なぜ中国企業は短期間で途上国だけでなく,先進国においてもシェアを伸ばすことができたのかという疑問が生じた。そして,途上国市場にまず進出してシェアが拡大した上で,先進国市場に進出してシェアを伸ばしている事実を念頭においた上で,競争優位の獲得プロセスを整理し,そのメカニズムを提示し,検証を行った。検証の結果,中国スマートフォン企業は途上国において,市場シェアと資本を確保したことで,生産コストの削減と製品品質の向上を実現し,先進国企業に対するコストパフォーマンスの優位性を獲得したことが明らかになった。

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