対テロ戦争20年の決算 平和構築挫折の教訓

書誌事項

タイトル別名
  • タイ テロ センソウ 20ネン ノ ケッサン ヘイワ コウチク ザセツ ノ キョウクン
  • Reckoning with Failure in the War on Terrorism after Twenty years: What is the Lessons of Fiasco in Peace Building Measures in Afghanistan.

この論文をさがす

抄録

application/pdf

text

対テロ戦争で、米国が当初の戦闘に勝利を納めながら、その後の長期にわたる平和構築に失敗した原因について初期的な分析を行う。そもそも、対テロ戦争が殺人など刑事事件の犯罪捜査なのか、新種の戦争なのかという疑問点に始まり、国際テロ対策の困難さ、早期撤収の機会を逃した原因、平和構築の執行機関設定の問題、現地政府の腐敗と汚職、性急な撤収計画など、複合的なマイナス要因を探る。また、日本のアフガニスタンへの国際平和協力活動を再評価し、今後の人道支援活動の在り方を論ずる。そのうえで、バイデン政権が事態収拾につまずきながらも、「対テロ戦争」から中国との「大国間競争」に関心の軸足を移しており、パワーの再配分を試みる「バイデン・ドクトリン」の萌芽として観察する。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ