コンテナ仮想化技術におけるSATDの削除に関する調査
抄録
Self-Admitted Technical Debt(SATD)とは,コード中に存在するバグや解消すべき課題のことであり,その中でも開発者が課題を認識した上で,コードに埋め込んだものを指す.SATD の調査は,ソフトウェアの品質向上につながることから,SATD の追加や削除について様々な研究が行われている.他方,近年ソフトウェアのクラウド化に伴い,コンテナ仮想化技術の一つである Docker が注目されている.Docker においても,従来の SATD 研究で調査対象とされてきた一般的なプログラミング言語と同様に,SATD の存在が報告されている.しかし,Docker における SATD の削除についての調査はまだ行われていない.SATD 解消実態の把握により,SATD 修正パターンの獲得や修正案の提示といった応用が期待できる.そこで本研究では,Docker Hub の人気上位 250 イメージを対象に,Dockerfile に含まれる SATD の削除の性質理解のための調査を行う.調査の結果,Dockerfile 内の SATD のうち 40.7% の負債が解決されており,存在期間は中央値が 67日,平均値が 166 日であった.また,Dockerfile 自体のレビューを求める SATD や,外部システムに起因する SATD が多いことを明らかにした.外部システムに起因する SATD の早期解決を開発者に対して促すため,外部システムの変更を検知し,更新時に開発者に通知を行うツールを作成した.
収録刊行物
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- ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム2021論文集
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ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム2021論文集 2021 260-269, 2021-08-30
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050574047069872128
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- NII論文ID
- 170000185250
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- Web Site
- http://id.nii.ac.jp/1001/00212606/
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- conference paper
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles