ソースコード記述に着目したFault Localizationに対する適合性の提案

抄録

ソフトウェア開発におけるデバッグ作業支援として,Spectrum-Based Fault Localization(SBFL)に関する研究が盛んに行われている.SBFL は,テストケースごとの成否と,どの文が実行されたかという実行経路情報を用いて,プログラム中の欠陥箇所を推測する手法である.高水準言語にはさまざまな記述方法が用意されており,ある機能を実現するためのソースコードの記述方法は幾通りも存在する.そのため,その記述方法の違いが SBFL の精度に差を生じさせている可能性があると著者らは考えた.そこで本論文では,プログラム自体が SBFL にどの程度適しているかという特性(SBFL 適合性)を持つと考え,SBFL 適合性の計測手法を提案する.提案手法は,欠陥を含まないプログラムに対し,ミューテーションテスト技術を活用して疑似的な欠陥を発生させ,SBFL によってその疑似的な欠陥をどの程度正確に検出できたかを計測する.プログラム構造の違いによる SBFL 適合性の違いについて,リファクタリングを題材に確認したところ,SBFL 適合性を向上させるプログラム構造の特徴を発見した.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050574047070956032
  • NII論文ID
    170000183341
  • Web Site
    http://id.nii.ac.jp/1001/00206650/
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    conference paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

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