Social MANETにおけるデスティネーションノード起動型ルーティングの評価

抄録

近年,携帯端末のみでネットワークを構築する技術として,MANET (Mobile Ad-hoc Networks)が研究されている.しかし,MANETはセキュリティの脆弱性といった様々な課題を抱えているため,未だ実用化には至っていない.本研究では海外旅行者の端末と公衆無線アクセスポイントをMANETで接続することで,海外旅行者がインターネットを使用できるサービスを提案する.そこで,MANETをSNSのグループを用いて構築することでセキュリティの脆弱性を補完する.このようにSNSを用いて構築したMANETをSocial MANETと本稿では定義する.しかし,このサービスは街中での使用を想定しているため,アクセスポイントが複数箇所あることから,デスティネーションノードが一意に定まらず,AODVといったデスティネーションノードにリクエストメッセージを送るルーティングプロトコルを使用することができない.ここで,本稿ではアクセスポイントからワンホップで通信できるノードをデスティネーションノードとし,そのノードからルーティングを開始するデスティネーションノード起動型ルーティングを提案する.シミュレーションで提案方式のルーティングと従来のルーティングを実装し,提案方式のルーティングの優位性を検証する.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050574047071586816
  • NII論文ID
    170000177922
  • Web Site
    http://id.nii.ac.jp/1001/00190055/
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    conference paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

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