Social MANETにおけるデスティネーションノード起動型ルーティングの評価
抄録
近年,携帯端末のみでネットワークを構築する技術として,MANET (Mobile Ad-hoc Networks)が研究されている.しかし,MANETはセキュリティの脆弱性といった様々な課題を抱えているため,未だ実用化には至っていない.本研究では海外旅行者の端末と公衆無線アクセスポイントをMANETで接続することで,海外旅行者がインターネットを使用できるサービスを提案する.そこで,MANETをSNSのグループを用いて構築することでセキュリティの脆弱性を補完する.このようにSNSを用いて構築したMANETをSocial MANETと本稿では定義する.しかし,このサービスは街中での使用を想定しているため,アクセスポイントが複数箇所あることから,デスティネーションノードが一意に定まらず,AODVといったデスティネーションノードにリクエストメッセージを送るルーティングプロトコルを使用することができない.ここで,本稿ではアクセスポイントからワンホップで通信できるノードをデスティネーションノードとし,そのノードからルーティングを開始するデスティネーションノード起動型ルーティングを提案する.シミュレーションで提案方式のルーティングと従来のルーティングを実装し,提案方式のルーティングの優位性を検証する.
収録刊行物
-
- マルチメディア,分散協調とモバイルシンポジウム2017論文集
-
マルチメディア,分散協調とモバイルシンポジウム2017論文集 2017 978-983, 2017-06-21
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1050574047071586816
-
- NII論文ID
- 170000177922
-
- Web Site
- http://id.nii.ac.jp/1001/00190055/
-
- 本文言語コード
- ja
-
- 資料種別
- conference paper
-
- データソース種別
-
- IRDB
- CiNii Articles