インターネット上で実用可能な遠隔協同作業支援システム : BrowseMAJICの運用

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  • Working of a remote-realtime collaboration system which is useful in the internet

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抄録

近年、通信技術やコンピュータシステムの発達により、TV会議システム、デスクトップ会議システムなどの遠隔同期型の協同作業支援システムの研究が盛んに行なわれている[1]。それらのいくつかは洗練されており、ATMなどの高速の通信網が普及されれば実用化されると考えられると考えられる。実際、Apple社のQuickTime Conferenceing^1のように既に製品化され販売されているものもある。この分野における研究は実用化の段階に向かっていると思われる。また、遠隔同期型協同作業支援システムは、実際に長期的に使われてみなければ評価ができない部分が大きいが、高価で特殊な機器を使用しているために、実際に使用して評価することが難しいという問題が指摘されている。安価で既存の機器のみを使用した実用的なシステムであれば、日常の生活のなかで実際に長期的に使用してもらうことも可能であり、システムの評価を行ない易いという点でも意義があるといえる。実用的な遠隔同期型協同作業支援システムとしてデスクトップ会議システムがいくつか提案されているが、これらは動画像を使っておりB-ISDNで接続された端末同士などの限られた環境でしか使えず、携帯電話や通常の電話回線といった低容量の回線をも含むインターネットの環境で実用できるシステムはまだ実現されていない。ヒューマン・コミュニケーションを十分に支援するためには、高性能のコンピュータと大容量のネットワークが必要であるが、現在普及している技術水準では不十分であるためだと考えられている。

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