自己組織化マップを利用したリズム認証方式とその認証精度に関する考察

抄録

多くのモバイル端末の画面ロック機能には,暗証番号やパターンなどの認証方式が利用されている.しかしながら,人通りの多い場所や公共施設などで画面ロックを解除する際には,第三者や監視カメラなどに覗き見され,認証情報が漏れてしまうことが考えられる.特に,画面を見ながら行う認証方式は,録画機器を用いた覗き見に対して十分な耐性を有していない.録画機器による覗き見対策の先行研究として,自己組織化マップを用いたリズム認証方式が行われているが,認証情報にタップのイベント時間のみを用いているため,指の識別や指間の距離の違いには対応しておらず,認証精度が十分ではない.そこで本研究では,タップのイベント時間だけでなく,タップした指の識別および指間の距離を認証情報として自己組織化マップに入力し,認証精度の向上を図る.また,本人拒否率および他人受入率の低減を考慮し,全ての特徴のうち,利用者本人の再現率が高い特徴,および,他人との差が大きい特徴をそれぞれ用いた場合の認証精度についても検証する.

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  • CRID
    1050574047078825856
  • NII論文ID
    170000086107
  • Web Site
    http://id.nii.ac.jp/1001/00104989/
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    conference paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

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