ユーザトラッキングを防ぐための連動して動作するWebブラウザのFirefoxにおける実装

抄録

現在,多くの人々がインターネットを利用しており,様々なWebページを閲覧している.その一方で,Webサイト上ではターゲット広告などを目的としてユーザトラッキングが行われており人々のプライバシが侵害されている可能性がある.そこで,本研究ではユーザトラッキングを防止するために連動して動作する2つのWebブラウザを利用することを提案する.本研究の方式では親ブラウザと子ブラウザという2つのブラウザを利用する.このブラウザでは親ブラウザで行われた操作が子ブラウザでも行われる.これによりそれぞれのブラウザからリクエストが送信される.本研究では,それぞれのブラウザから発生するリクエストを比較し,差を削除もしくはランダムなデータに置き換えることにより,リクエスト中からユーザトラッキングで使われる識別子や属性を削除する.また,本研究ではこの提案手法に基づきWebブラウザFirefox,および,Tor Browserを元に実装を行った.そして,実装したブラウザを用いて実験を行いリクエスト中からユーザトラッキングで使われる識別子や属性が削除されていることを確認した.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050574047087361664
  • NII論文ID
    170000185942
  • Web Site
    http://id.nii.ac.jp/1001/00214034/
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    conference paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles
    • KAKEN

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