複数クラウドを使った大容量リアルタイム並列分散処理フレームワークの提案と評価
抄録
必要なときに必要な数のクラウド上の仮想計算機(VM)を使って並列分散処理を行うことのできるシステムは一時的な大容量計算が必要なユーザから要望が多いシステムである.我々は,大容量リアルタイム処理を実現可能な,複数のクラウド上のVMに対するモニタリングとの組み合わせで適応的に負荷分散する仕組みと,様々なアプリケーションを簡単に実装できるソフトウェア構成などを含む大容量リアルタイム並列分散処理フレームワークを提案している.さらに,このフレームワークを実利用するために必要となる,VMのリソース共有状態を考慮したシステム全体性能評価のためのシミュレーション法もあわせて提案している.非圧縮4K映像合成アプリケーションを例に提案シミュレーション法を使ったシミュレーションを行い,VM数を変えた時の性能のスケーラビリティの確認,クラウドまでのRTTによる性能変動や複数クラウドを使ったときのスケーラビリティの確認を行い,十分なスケーラビリティがあることを確認した.このフレームワークを使った非圧縮4K映像の合成処理アプリケーションを実装を行い,北陸StarBED技術センター内の64台のVMとInterop会場の80台のVMとに処理を動的に分散することによって,秒あたり44.1フレームの合成処理ができることを確認した.加えて,この実証実験システム性能を上記のシミュレーションプログラムを使って評価し,5%差で実験システムの性能を評価することができることを実証し,このシミュレーション法および提案フレームワークの有効性を実証した.
収録刊行物
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- 第27回マルチメディア通信と分散処理ワークショップ論文集
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第27回マルチメディア通信と分散処理ワークショップ論文集 187-194, 2019-11-04
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050574047088883968
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- NII論文ID
- 170000180631
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- Web Site
- http://id.nii.ac.jp/1001/00199847/
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- conference paper
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles
- KAKEN