音声遅延環境における話者交替の円滑化のためのテレプレゼンスロボットの提案

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抄録

遠隔地にいる相手との電話やビデオチャットを行うと,音声データが遅れて伝わることがある.この音声遅延の影響で発話が衝突し,またスムーズな会話が出来ないことから利用者は不快さを覚える.本研究では,音声通信に遅延が生じてしまう環境下で円滑なコミュニケーションを実現するような,ロボットとのインタラクションを利用した手法を提案する.この手法では,使用者の音声に反応してロボットが頷きや手振りを返し,音声が終わった後も遅延の時間分反応を続ける.そうすることで遅延を気にすることなく相手の反応を待つことができるため,より自然なインタラクションを行うことができると考える.

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