習熟のモデルと思考時間に着目した習熟度指数の考察

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  • A Skill Acquisition Model and Study of Skill Level Index Number Based on User's Thinking Time

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抄録

従来の定量的な習熟度指標としては,作業時間,工程数,誤り数などがあげられる.また,作業時間が短縮されていく過程をプロットした学習曲線が広く利用されている.しかし,これらの指標は非定型な作業に対応できない,実時間的な測定ができない,誤りの質に影響され正確性に欠ける等の問題点を抱えていた.一方,ユーザの好みやくせに適応するユーザインタフェースの個人適応の研究が行われているが,さらにユーザの使い勝手を向上させ知的な支援を行うにはユーザの習熟度や特性を利用して処理を行う必要があると考えられる.このような中で,ユーザの思考時間に着目した習熟度の定量化手法は,作業時間や工程数などのような作業内容に直接依存する指数ではなく,ユーザの認知活動を基にした指数であるという特徴がある.本稿では,新たにオペレーションチャンキングによる操作の効率化という習熟過程のモデルを提案するとともに,認知的考察について述べる.

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