Design of replicated data dictionary for G-BASE database management system

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  • データベース管理システムG-BASEにおけるデータ辞書の複写分散

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我々は、データベース管理システムG-BASEをNFSによって作られる分散ファイルシステムの環境に適応させることによって、簡単な分散データベース環境を提供し、その実用性の評価を行なった。結果として以下のような問題点があることがわかった。a.データ辞書(以下、DDと呼ぶ)がネットワーク上に1つしか存在しないためDDのあるサイト(以下、サーバサイトと呼ぶ)に対してアクセスが集中してしまう。さらにサーバサイトが正常に動作していない場合、たとえデータベースの実体がローカルにあっても、そのデータにアクセスできない。b.ロックマネージャ(以下、LMと呼ぶ)がネットワークで1つしか動作していないためにDDの場合と同様の問題が生じる。ただし、LMは原理的にはどこのホストで起動されていてもかまわないので、運用によって問題を避けることも可能。c.OS(ここでは、UNIX)に対するファイル操作のレベルで他サイトと通信を行なうため、通信コストが非常に高い。これらの問題点のうちaを軽減するためにDDの複写分散機能をG-BASEに追加することを検討した。2章では複写分散に関する基本的な設計方針を、3章ではG-BASEに対する実際の改良について述べる。4章でDDに対する更新処理の流れを記述し、最後にに5章で現状と今後の課題について考察する。

Journal

  • 全国大会講演論文集

    全国大会講演論文集 第37回 (データベースシステム), 351-352, 1988-09-12

    情報処理学会

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