福岡県内自治体の男女共同参画推進状況―政策意思決定・行政組織・地域自治への女性参画に着目して―

書誌事項

タイトル別名
  • Promotion of Gender Equality by Local Governments in Fukuoka Prefecture: Focusing on Women’s Participation in Policy Decision Making, Administrative Organizations, and Local Community
  • フクオカ ケンナイ ジチタイ ノ ダンジョ キョウドウ サンカク スイシン ジョウキョウ : セイサク イシ ケッテイ ・ ギョウセイ ソシキ ・ チイキ ジチ エ ノ ジョセイ サンカク ニ チャクモク シテ

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抄録

本稿の目的は、福岡県における自治体の女性参画状況のデータ分析から、男女共同参画の推進体制の現状と課題を明らかにすることである。分析するデータは『福岡県男女共同参画白書』に示された2007年度、2013年度、2019年度の県内自治体の政策意思決定・行政組織・地域自治の3領域における女性参画状況である。具体的には各自治体の審議会委員、委員会委員、課長相当職以上総数、自治会長数に占める女性比率である。  まず年度別に各変数の県全体・市部・郡部別の記述統計を確認した。結果、審議会委員、委員会委員、管理職など、行政施策によって比較的介入が可能な分野でこの期間の取り組みに一定の効果が表れている自治体が多く確認できた。一方で自治会長の女性比率は多くの自治体において漸進的・停滞的であった。次に、県内自治体を探索的にいくつかの群に分類するクラスター分析を行った。結果、2007年度は3つ、2013年度は3つ、2019年度は4つのクラスターに分類でき、県内自治体の男女共同参画推進の方向性のパターンが示唆された。

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