ハウス栽培におけるマンゴーの開花習性と結実習性

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  • Researches on the flowering and fruit set of mango in the plastic houses

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抄録

農業大学校に栽培されているハウス栽培マンゴーの品種アーウィンを用いて、花穂の生理生態に関する基礎資料を得る目的で、花穂の発育、開花期及び結実分布について調査したので報告する。1.花穂は、開花開始後35日まで急速に伸長し、その後ゆるやかとなり、開花開始後61日まで伸長した。2.性別開花は、両性花、雄花、雌花がみられ、雌花は少なかった。開花は両性花が先に開花し、前期は両性花、中期は雄花主体で、後期は両性花、雄花とも同様な傾向であった。3.花穂における両性花の部位別分布は、下段の内側と外部に多かった。4.出蕾時期が小花の性別開花に与える影響は、出蕾時期が遅れるほど開花数は増えた。性別開花では両性花が減り、雄花は増える傾向がみられた。5.樹内の開花期は、出蕾期が12月下旬から3月下旬、開花開始時期は1月下旬から4月下旬、開花最盛期は2月上旬から5月上旬、開花終期は2月中旬から5月中旬であった。6.出蕾から開花開始までの所要日数は39日、開花開始から開花終了までは32日を要した。果実の成熟については、出蕾から179日、開花最盛期から121日を要した。7.収穫期は7月上旬から8月上旬で、期間は32日であった。8.花穂における果実部位別分布は下段の外側が多かった。

論文

収録刊行物

  • 沖縄農業

    沖縄農業 29 (1), 36-44, 1994-07

    沖縄農業研究会

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