ICUにおける鎮痛対策の現状と未来への展望

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  • ICU ニ オケル チンツウ タイサク ノ ゲンジョウ ト ミライ エ ノ テンボウ
  • 特集:PADISガイドライン一わが国の現状と未来への展望

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抄録

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ICUにおける痛みの評価と管理は必要不可欠な医療行為であり,多くの場合PADISガイドラインを参考に実施される。鎮痛の主な目標は重症患者に快適さを提供することである。ICUでは評価スケールを用いた鎮痛偏先の鎮静管理(analgosedation),オピオイド持続投与,および多角的鎮痛アプローチが基本となる。鎮痛に関する新しいエビデンスとして,オピオイドの種類が患者転帰に影響する可能性や,ICU滞在中の痛みが退院後の健康関連QOLを低下させる可能性が示唆された。新しい痛みの評価は看護師による痛み評価,瞳孔反射反応に基づく瞳孔疼痛指標,鎮痛侵害受容指数の有用性が報告された。新しい鎮痛方法として,看護師による鎮痛管理,オピオイドフリー麻酔,オピオイド減量のための介入,非薬理学的介入などがあげられる。

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