母牛初乳と人工初乳の併用給与による乳用子牛の育成技術の検討

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  • ボギュウ ショニュウ ト ジンコウ ショニュウ ノ ヘイヨウ キュウヨ ニ ヨル ニュウヨウ コウシ ノ イクセイ ギジュツ ノ ケントウ

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健康な子牛の育成には,出生時に十分な抗体を含む初乳を給与し,子牛の免疫力を高めることが重要である。しかしながら,母牛の初乳(以下,母牛初乳)に含まれる抗体量は個体差が大きいため,十分な抗体量を含む人工初乳製剤(以下,人工初乳)の活用が推奨されている。一方で,母牛初乳には,免疫に関する成分だけでなく,ホルモンやビタミン等の機能性成分も含まれているため,人工初乳だけでは得られない効果が期待される。そこで,母牛初乳と人工初乳を併用して給与した際の子牛の増体性や抗病性を調査し,より健康な子牛を育成するための哺育技術について検討した。その結果,母牛初乳と人工初乳の併用給与により,人工初乳のみの区と比較して生後3日目および5日目における免疫グロブリンG濃度が有意に高くなった。また,日増体量も有意に高くなり,疾病罹患率が低減された。以上の結果から,母牛初乳と人工初乳の併用給与により,血中の抗体量が増加し,初期発育が向上することが示唆された。また,疾病罹患率の低減効果も認められたことから,本技術の有効性が確認された。

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