3月出荷作型トルコギキョウヘの炭酸ガス施用が花弁の糖組成と形質,および収穫後の品質保持に与える影響

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of CO2 enrichment on petal sugar content, petal traits and postharvest cut flower quality of Eustoma grandiflorum (Raf.) Shinn. in spring shipmen

抄録

トルコギキョウ品種「セレブリッチホワイト」を用いて,3月出荷作型における低温・寡日照下の炭酸ガス施用が花弁中の糖含有量やその組成,および花弁形質に与える影響について調査した。展開中の花弁に含まれる糖含有量は炭酸ガス施用下で栽培された花弁で多く,その組成は直接的な光合成産物であるグルコースが多く含まれていた。また,満開状態の花弁形質は,炭酸ガス施用下で花弁数が有意に多くなり,花弁生重量も炭酸ガス施用下で有意に重くなった。さらに炭酸ガス施用下で栽培された切り花の相対重量は採花6日以降も高く維持され収穫後の品質保持効果が認められた。これらのことから,本県の3月出荷作型における低温,寡日照下の炭酸ガス施用によって,これまでに報告された切り花品質向上だけでなく,高品質な花形の確保や日持ち性向上などの高付加価値化が期待できる。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ