兵庫県におけるニホンザルの管理政策の概要

書誌事項

タイトル別名
  • Overview of Japanese macaque management policy in Hyogo Prefecture

抄録

・兵庫県内にはニホンザルが生息する地域が6地域あり、そのうち4地域は野生個体群で2地域は餌付け個体群である。これらの地域個体群は地理的に離れた場所に位置し、相互に孤立している。・豊岡市と香美町には、それぞれ40頭以下の群れが1群ずつ(豊岡地域個体群と美方地域個体群)生息するだけであり、地域的な絶滅が危惧されている。・農業被害金額は、サル監視員活動や追い払い、サル用電気柵設置等の被害対策が進んできたことにより、1997年度をピークに年による増減はあるものの減少傾向にある。しかし、統計に表れない家庭菜園の被害、生活被害は継続している。・「第2期ニホンザル管理計画」(2017年4月策定)により、これまでのオトナメスの数を基準とした個体数の管理方針に加えて、新たに各群れの加害レベル判定を導入し、群れの加害レベルに応じた個体数管理を行っている。・2019年9月に、「第2期ニホンザル管理計画」の変更を行い、県内に2群いる餌付け個体群についても管理の対象とし、将来的には野生群に戻すことを前提に、関係機関と連携した個体数管理を実施することとした。

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