多雪地における獣害防止ネットの破損とその対策

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タイトル別名
  • Reduction of snow damage to net fences controlling deer damage in heavy-snow regions
  • タセツチ ニ オケル ジュウガイ ボウシ ネット ノ ハソン ト ソノ タイサク

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抄録

エゾシカ被害防止用に設置された林業用の獣害防止ネットにおいて,積雪による破損被害が北海道の多雪地で発生している。そこで,積雪による獣害防止ネットの破損を抑え,侵入防止柵の耐久性を向上させるための方法を検討した。その結果,最大積雪深が1mを超えるような多雪地では,支柱間隔を2.5~3m,吊りロープの固定位置を木口にする,ネットの上部4目程度はイザナスを使用する,支柱の中間部でネットを固定しないことで,ネットの破損を軽減できることが明らかとなった。ただし,ネットの破損を完全に防ぐことはできないため,定期的な見回りと保守点検が必要である。

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