Assessment of agricultural damage caused by wild Japanese macaque groups and countermeasures employed in Hyogo Prefecture, Japan

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  • 兵庫県のニホンザルによる農業被害とその対策の群れ間比較

Abstract

・県内の10の野生サル群について、被害発生集落率、頭数、被害対策実施状況の経年変化を比較した結果、対策の進展には群れ間の差が大きいことが明らかになった。・篠山A、篠山B、篠山D、篠山Eの各群では被害発生集落率が最大時より20~40%の範囲で減少した結果、2019年にはそれぞれ20%を下回っていた。頭数の管理、被害対策の進展により被害が軽減していると推察される。・大河内C、美方B、篠山C、城崎Aの各群は被害発生集落率が最大時より20~30%とかなり減少したものの、2019年時点では未だ20%以上と高めであった。群れ間で個体数管理、追い払い、おじろ用心棒設置の進展に差があり、不足する部分の改善により被害の軽減が進むことが期待される。・大河内A、大河内B群は、被害発生集落率は最大時から10%以下の減少にとどまっている。2019年の被害発生集落率も高い状況にある。個体数管理、追い払い、おじろ用心棒設置の不足する部分の強化により改善を図ることが重要である。・被害軽減が進展していない集落や自治体への支援や提案が重要であること、なかでも、個体数管理、追い払い、おじろ用心棒設置等の対策で、それぞれに不足する点を補強していくことが重要である。

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