Forestation in riparian zone of trail after debris flow : Verification of basic guidelines for riparian forest development

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  • 土石流発生跡の渓畔域における植栽による樹林化 : 渓畔林整備の基本指針の検証
  • ドセキリュウ ハッセイ アト ノ ケイハンイキ ニ オケル ショクサイ ニ ヨル ジュリンカ : ケイハンリン セイビ ノ キホン シシン ノ ケンショウ

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Abstract

平成24年に富山県森林研究所が作成した渓畔林整備の基本指針では,谷止工埋戻部などの攪乱頻度の低い無立木地では,植栽による渓畔林造成を行うとした。そこで植栽が行われてから8~10年経過した植栽地を調査し基本指針の妥当性について検証した。植栽樹種のうちヤマハンノキ、タニガワハンノキ、オノエヤナギの先駆種である3樹種については,基本指針に示されたとおりの適性を示した。非先駆種として植栽されたサワグルミは,中下層を構成するようになっており適性が示された。同様に非先駆種(中間種)として植栽されたオニグルミは,谷壁斜面などでの利用が望ましいと考えられた。非先駆種(陰樹)として植栽されたスギは,生存率は高かったが生育は不良であり、利用にあたっては植穴への客土などにより,ある程度の土壌改良が必要であると考えられた。植栽時期については基本指針で示されたように成長期を避け,秋植えまたは春植えとし,春植えを行う場合は融雪後の開葉前に行うことが望ましい。植栽密度については,基本指針で示した3000~5000本/ha程度という植栽密度は妥当であったと考えられたが、先駆樹種の混交割合を小さくするといった改善も有効であると考えられた。

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