県産きのこの放射性物質の挙動と対策に関する研究

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  • ケンサンキ ノ コノ ホウシャセイ ブッシツ ノ キョドウ ト タイサク ニ カンスル ケンキュウ

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抄録

シイタケおよびナメコの菌床栽培ならびに原木露地栽培において、放射性セシウム(134Csと137Cs)による子実体汚染を抑制する方法を検討した。菌床栽培では培地から子実体への放射性セシウムの移行を抑制する添加剤を検討した。放射性セシウムを含む培地に各種の添加剤を加えて栽培した結果、シイタケ、ナメコともにプルシアンブルー(PB)、プルシアンブルー類似体(ZnHCF)およびゼオライトを添加することによって、培地から子実体への放射性セシウムの移行が強く抑制された。原木露地栽培では放射性セシウム吸収抑制資材や簡易な資材による被覆の効果を検討した。無汚染地域の原木を使用したシイタケ被覆試験では、敷材に比べ被覆材の汚染低減効果が高かった。また、ほとんどの試験区において2015年に比べ2016年の子実体に含まれる放射性セシウム濃度が高かったことからほだ場において追加汚染の発生が示唆された。ナメコ原木栽培の追加汚染低減では、客土の効果が高いと考えられた。

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