サル群管理に関する環境省ガイドラインの概要と全国からみた兵庫県のサル管理の位置づけ

書誌事項

タイトル別名
  • Guidelines for the management of Japanese macaques developed by the ministry of the environment and an overview of management in Hyogo Prefecture

抄録

・環境省は、都道府県による特定鳥獣保護・管理計画の作成や見直しのためのガイドラインを策定している。ニホンザルについては、各地で実践された個体群管理や被害防除対策の成果を体系化し、参考となる具体的な事例を載せるなど、より具体的でわかりやすい内容を目指して、それまでのガイドラインを改訂する形で特定鳥獣保護・管理計画作成のためのガイドライン(ニホンザル編・平成27年度)が2016年に策定された。・2020年4月現在、27府県においてニホンザルを対象とした第二種特定鳥獣管理計画が策定されている。・兵庫県においては、2009年度に第1期ニホンザル保護管理計画が策定され、現在は2017年に改定された第2期ニホンザル管理計画(2019年9月に一部変更)に基づいた管理が行われている。・兵庫県においては、ニホンザルの管理を市町と連携し、継続してきたことにより、被害が減少しつつある。兵庫県は、分布する群れ数が少ない点で、西日本の多くの県とは異なるが、小規模で孤立した個体群を管理する際のモデル事例と言える。

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