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- 水道水質検査試料の採水容器に関する検討
- スイドウ スイシツ ケンサ シリョウ ノ サイスイ ヨウキ ニ カンスル ケントウ
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Description
水道水質基準項目のうち、ハロ酢酸類、非イオン界面活性剤、フェノール類及びホルムアルデヒドの検査において、4種の合成樹脂製採水容器(ポリプロピレン製(PP)、ポリエチレン製(PE)、フッ素樹脂製(PFA)及びポリエチレンテレフタレート製(PET))を用いて搬送時の振動や温度による影響を比較検討した。その結果、すべての項目について、4種の合成樹脂製容器のいずれにおいても回収率は良好で対象物質の吸着は見られず、定量を妨害するような物質の溶出も確認されなかった。また、採水後の搬送時における温度変化や振動による影響について検討したところ、PETでは4℃、室温での保存、あるいは振動については、すべての対象物質の安定性に影響を与える要因とはならなかった。しかし、PEに保存した場合は非イオン界面活性剤では回収率にバラつきが認められた。以上のことを踏まえ、ハロ酢酸類、非イオン界面活性剤、フェノール類及びホルムアルデヒド検査用の採水容器は、重く破損しやすいガラス製に代えて、合成樹脂製容器の使用が可能で、すべての対象物質に適用できる点を考慮するとPET製容器が優れていると考えられた。
Journal
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- 愛知県衛生研究所報
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愛知県衛生研究所報 (71), 41-48, 2021-03
名古屋 : 愛知県衛生研究所
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Keywords
Details 詳細情報について
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- CRID
- 1050574666168332544
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- NII Article ID
- 40022542893
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- NII Book ID
- AN00267857
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- ISSN
- 05157803
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- NDL BIB ID
- 031400798
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- Text Lang
- ja
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- Article Type
- journal article
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- Data Source
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