生産現場のガーベラ施設におけるカブリダニ製剤を用いた生物的防除の取組

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タイトル別名
  • Tests of biological control with products of predaceous mites in conventional gerbera greenhouses
  • セイサン ゲンバ ノ ガーベラ シセツ ニ オケル カブリダニ セイザイ オ モチイタ セイブツテキ ボウジョ ノ トリクミ

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抄録

静岡県内のガーベラ栽培園4か所において,2009年~2012年に天敵カブリダニ製剤3種類を利用し,ハダニ・コナジラミ類に対する防除効果を現地慣行の薬剤防除と比較検討した。ボトル製剤を利用した初期の試験では,定植3カ月後までの調査を除いて,複数の調査日に連続してカブリダニ類を葉上で確認することは少なかった。しかし,パック製剤を利用した後期の試験では葉上にカブリダニ類を確認できる調査日が増加した。4園中2園では天敵利用区のハダニ密度は慣行防除区より低い傾向で推移した。さらに,マメハモグリバエによる潜孔数は4園ともに天敵利用区が慣行防除区より少なく推移した。天敵利用区ではカブリダニ類に影響する殺虫剤の使用を控えたことから,ハモグリバエ類の寄生蜂の活動が活発になり,マメハモグリバエの被害が抑制されたと推測される。

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