福岡県有明海におけるノリ養殖の個人経営体と協業の生産効率

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  • フクオカケン アリアケカイ ニ オケル ノリ ヨウショク ノ コジン ケイエイタイ ト キョウギョウ ノ セイサン コウリツ

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抄録

福岡県有明海のノリ養殖では,1990年代以降の価格低迷を背景に,生産コストの削減や労力軽減を目的として協業化が進められている。本報告では協業組織や個人経営体などの経営体全体の動向を明らかにするとともに,経営形態や経営規模の差による生産性,収益性の違いを明らかにした。ノリ養殖経営体が減少する中で,協業化は協業経営から共同乾燥組織へ移行し,個人経営体は小規模経営の減少と大規模経営の増加が平行して進行していた。経済性比較では協業経営は個人経営体より高い収益を確保していたが,組織運営の内部要因によって継続が困難になった。個人経営体では大規模ほど生産性が高く,規模拡大を促進する要因となっていた。また,中規模経営では共同乾燥組織へ委託加工する経営が増加しており,繁忙期の労力軽減を図っていた。

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