南北アメリカ大陸における豚肉生産の構造と動向 : (杉山道雄ほか4名 訳)
説明
以上の分析のおもな結果をまとめれば以下の通りである。・1990年と2009年の間に南北アメリカの豚肉生産は1,100万トンから1,870万トンへ,すなわち69,8%増加した。470万トンは北アメリカの,270万トンは南アメリカの生産増であった。・2009年において生産は28.5万トンほど減少した。これは世界の経済及び金融危機の影響によるものであった。・豚肉生産の動向は地区によって異なっていた。北アメリカと南アメリカは最大の絶対増を示した。最大の相対成長率を示したのは南アメリカと中央アメリカであった。・2009年における生産の地域的集中度はそれぞれの地区で非常に高かった。各地区の一位と二位の生産国の生産割合は65%から91%の間であった。・南北アメリカの南北二大陸における豚肉生産の91%は十大生産国によって生産された。十大生産国の構成(訳注:所属する大陸)を見ると,三カ国は北アメリカに,六力国は南アメリカに,一力国はカリブにあった。・豚肉の貿易収支で大きな輸出超過を示したのは北アメリカと南アメリカであった。これとは逆に,中央アメリカとカリブは,国内需要を充足するために合計で5.7万トンの豚肉を輸入しなければならなかった。
収録刊行物
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- 畜産の研究 = Animal-husbandry
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畜産の研究 = Animal-husbandry 66 (3), 349-355, 2012-03
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050574666169150208
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- ISSN
- 00093874
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- IRDB