テンプレート画像とコンテキスト情報を用いた観光地の現況画像の自動生成法の提案
抄録
スマートフォンを用いて観光地の情報を提供する観光支援システムが多く提案されているが,これらのシステムの多くは,観光地の最新の状況(現況)を提供できていない.リアルタイムに観光地の情報を取得するために,観光している人に観光地の現在の写真を共有してもらう方法があるが,提供者のプライバシー情報が漏洩するリスクが伴う.そこで我々は,ユーザが撮影した写真を直接共有するのではく,オブジェクト認識モデルを写真に適用して取得可能な観光地のコンテキスト情報(天気や混雑,動植物などのオブジェクト等)のみを共有するというアプローチを検討している.本研究では,観光地の最新のコンテキスト情報が共有されるという前提のもと,観光地のテンプレート画像とコンテキスト情報から観光地の現況画像を自動生成する手法を提案する.提案手法は,テンプレート画像にセマンティックセグメンテーションを適用し,各セグメントごとにコンテキスト情報を考慮して画像変換を行うことで,観光地の現況画像の自動生成を行う.評価実験より,提案手法により生成された画像は観光地の現況をユーザに適切に伝えることが可能であることが示された.
収録刊行物
-
- マルチメディア,分散,協調とモバイルシンポジウム2022論文集
-
マルチメディア,分散,協調とモバイルシンポジウム2022論文集 2022 678-685, 2022-07-06
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1050574721420720640
-
- Web Site
- http://id.nii.ac.jp/1001/00219562/
-
- 本文言語コード
- ja
-
- 資料種別
- conference paper
-
- データソース種別
-
- IRDB