Practical research on study support for children who needed social care

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  • 社会的養護を必要とする子どもの学習支援に関する実践的研究
  • シャカイテキ ヨウゴ オ ヒツヨウ ト スル コドモ ノ ガクシュウ シエン ニ カンスル ジッセンテキ ケンキュウ

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本研究では、学習支援を受けている、児童養護施設等に入所する児童(学ボラ群)やひとり親家庭や生活困窮家庭の児童(スタサポ群)を対象に、各群の子どもたちの特徴を見出すことと、学習支援への参加期間が子どもたちの他者への安心感や感情の経験・表出、主体性などに与える効果を明らかにすることを目的に質問紙調査を実施した。結果、学ボラ群ではスタサポ群と比べて興味感情や、活動的好奇心を高く抱くが、学習支援への参加期間が長いほど知的好奇心を低下させる傾向がみられた。このことは、過去・現在・未来の自己との対峙からの防衛を意味し、アイデンティティ形成に重要な過程であると考えられる。一方スタサポ群では、心配事など自身では解消できない問題に直面した際、他者を頼り、慰めやサポートを求めることが学ボラ群よりも高い傾向がみられた。今後も引き続き、学習支援が子どもたちの様々な育ちにつながる過程について検討していく必要がある。

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