Consideration on diversification of music consumption and personalization of Aura through Communication media ―Analysis of Karaoke, Cover songs, Idols, SNS―

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  • コミュニケーションメディアによる音楽消費の多様化とアウラの個人化に関する考察 ―カラオケ・カバーソング・アイドル・SNSを対象にした分析―
  • コミュニケーション メディア ニ ヨル オンガク ショウヒ ノ タヨウカ ト アウラ ノ コジンカ ニ カンスル コウサツ : カラオケ ・ カバーソング ・ アイドル ・ SNS オ タイショウ ニ シタ ブンセキ

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Abstract

本稿ではW.ベンヤミンが言及した「アウラの消失」について音楽消費を対象として論じた.先行研究では,CDやテレビ,そして配信等を始めとするメディアや,DJやクラブミュージックといった専門的な技術が必要な音楽消費における分析に留まっていた.しかしながら本稿では,万人に馴染みのあるメディアの登場によって,アウラの消失の様相が現在どのような状況にあるか実例を挙げながら分析していった.本稿では複製を造り出すためのカラオケという捉え方から始まり,アーティストによるカラオケでもあるカバーソングを分析し,そうした複製でもあるカバーソングを歌うアイドル,そしてその複製やアイドルを拡散するSNSについて言及した.それらから「アウラのアップデート」という現象と個人化の様相について明らかにした.またそうしてアウラが個人の中でアップデートされることに関連した昨今の「推し」の現象についても分析し,それらを再魔術化の一種であると帰結した.

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