CbCを用いたPerl6処理系

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  • Implementing a Perl6 VM using Continuation Based C.

抄録

スクリプト言語であるPerl5の後継言語としてPerl6が現在開発されている.Perl6は設計と実装が区分されており様々な処理系が開発されている.現在主流なPerl6はRakudoと言われるプロジェクトである.RakudoではPerl6自体をNQP(NotQuitPerl)と言われるPerl6のサブセットで記述し, NQPをVMが解釈するという処理の流れになっている.このVMは任意のVMが選択できるようになっており,主に利用されているVMにCで書かれたMoarVMが存在する.MoarVMはJITコンパイルなどをサポートしているが, 全体的な起動時間及び処理速度がPerl5と比較し非常に低速である.この問題を解決するためにContinuation based C (CbC)という言語を一部用いてMoarVMの書き換えを行う.CbCはCよりも細かな単位で記述が可能である為, 言語処理系の実装に適していると考えられる.CbCに関する今までの研究においては, 言語処理系にCbCを利用した事例が少ない.その為, 本稿ではCbCを言語処理系に用いた場合の利点やデバッグ手法などについても述べる.

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