書誌事項
- タイトル別名
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- The Asymmetry of the Semantics Structures between -temorau and –tekureru When Co-occurring with -temoii
- テモイイ ト トモ オコスル テモラウ ト テクレル ノ ヒタイショウセイ
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説明
本稿では,授受動詞モラウとクレルの補助動詞用法(テモラウとテクレル)が,一般に許可・許容を表すとされるモダリティ形式テモイイと共起した場合のそれぞれの使用実態を記述することで,両者の共通点と相違点を整理した。 具体的には次のことが明らかになった。両者は目の前の聞き手を動作主とする動詞と共起する場合,その行為が話し手とかかわりを持つものであることを示す受影性表示機能を共通に持つが,テクレルのみが,動作主が聞き手の場合も第三者の場合もともに,行為の不履行に対する不満を表明する構文を作りうる。また,テモラウは動作主が第三者である場合,基本的に使役に接近する用法となる。さらに,疑問文の場合や使役形との共起により,丁重さを表す機能を担うことも,テモラウのみに見られる特徴である。
収録刊行物
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- 拓殖大学語学研究
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拓殖大学語学研究 147 55-81, 2022-10-31
拓殖大学言語文化研究所
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050575661501950336
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- NII書誌ID
- AA11868777
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- NDL書誌ID
- 032509911
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- ISSN
- 13488384
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- NDLサーチ