都市近郊の里山地域における地域協働型デザイン教育モデルの実践的構築

抄録

本研究は、都市近郊に活用されないまま偏在する緩衝緑地、圃場、里山をフィールドとして、環境デザイン、プロダクト・インテリアデザイン、ソーシャルアートの見地から、持続可能な地域協働型のデザイン教育モデルを構築することを目的としている。  具体的には、研究学園都市周辺地域の荒廃した保安林や緑地、共生ゾーン集落の里山、国営明石海峡公園神戸地区、キーナの森公園、神出里づくり地域などの活用されないまま残る緑地、里山、圃場地等において、自然生態、歴史、文化、環境、空間、素材などの調査活動および、立地環境や整備派生材を生かしたワークショップの企画・運営を実践し、地域協働型のデザイン教育モデルを試行した 。  令和3年度においては、調査対象地における、①地理的・歴史的・文化的側面からのランドスケープおよび建造物調査、②樹木や希少植物などの植生調査を中心に、既存資料などの集約を行い、対象地の利用価値について検討する基礎資料を作成した。実証実験では、地域の教育機関と連携した体験学習会を実施したほか、大学・大学院授業において里山をテーマとした制作を行った。また、調査や実験のプロセス、結果をリアルタイムに映像化・可視化し、SNS等によって情報公開を行った。

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