社会形成力を育成する中学校社会科の授業開発Ⅲ ― 小単元「消費税率の引き上げ,是か非か」の場合―

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  • シャカイ ケイセイリョク オ イクセイ スル チュウガッコウ シャカイカ ノ ジュギョウ カイハツ 3 ショウタンゲン ショウヒ ゼイリツ ノ ヒキアゲ ゼ カ ヒ カ ノ バアイ

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抄録

子どもは,「社会科」を暗記していさえすればよい教科ととらえている。「社会科」は,子どもにとって学ぶ意義の薄いものとなっている。この状況を打破するにはどのような授業開発を行うべきであろうか。筆者は,社会形成力を育成する社会科授業であるとする。そのため,昨夏以来話題となっている消費税の増税論議を題材に,授業構成原理の具体化を図るものである。消費税率の引き上げに関して,賛成及び反対,そして条件付き賛成の3つの主張が存在する。本単元ではこの論点のうち,前二者について子どもに主張を選択させ,子どもなりの議論を作らせる。その上で子ども自身の議論に基づいて討論を行い,対立する主張のいずれの根拠を重視すると反対の主張を認めることが可能か考えさせる。最後に討論を踏まえて,改めて子どもにいずれの主張を選択するか,意思決定させて授業を終了する。

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