佐賀県東名遺跡出土土器付着物の炭素14年代測定研究―縄紋時代早期後半について―

書誌事項

タイトル別名
  • Radiocarbon Dating of Charred Materials on the Jomon Pottery of Higashimyo-SITE in Saga Prefecture

抄録

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佐賀県東名遺跡出土の縄紋時代早期の土器付着物試料について,AMS法炭素14年代測定およびIRMS 法安定同位体比測定をおこなった。東名遺跡は,縄紋時代早期の土器が大量に出土した遺跡として著名である。  測定の結果,東名遺跡では縄紋早期後半の轟式系土器の年代として,早期後葉と捉え得る年代を含む重要な年代が測定された。同位体分析によって,海洋リザーバー効果の影響がある可能性をもつ試料は少なかったが,同一個体の内外面などの比較によって,明らかに古い年代が測定された試料があり,それらは海産物利用による可能性がある。東名遺跡での海産物の利用があった可能性が高いと考えられる。

収録刊行物

  • 人文研紀要

    人文研紀要 101 155-182, 2022-09-30

    中央大学人文科学研究所

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