芦東山記念館所蔵の『明朝刑制抄略』について

書誌事項

タイトル別名
  • A note on Minchokeiseishoryaku in the collection of Ashi Tozan Memorial Museum

説明

[抄録]江戸時代の儒学者・芦東山が著した『無刑録』には、異なる時期に作成された三種の草稿が伝来している。『明朝刑制抄略』はその一つである。これは他の草稿とともに、芦東山が『無刑録』の著述をどのように進めたのか、その具体的な状況を解明する手がかりとなる重要な資料である。しかし、これまで『無刑録』の著述過程や著述方法に着目した研究自体が少なく、その草稿も研究の俎上に上ることはほとんどなかった。そこで、本稿では草稿のなかで唯一作成年代が不明な『明朝刑制抄略』の概要を整理した上で、『無刑録』の著述過程における同草稿の位置づけとその中に特有の記載を考察し、『明朝刑制抄略』がいかなる資料なのかを検討した。

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