富士宮市で行われた中学生の新型コロナワクチン集団接種における短・中期的な副反応についてのアンケート結果の集計と考察

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  • Analysis of questionnaires regarding short and mid-term side effects following mass vaccination against COVID-19 for junior high school students in Fujinomiya City

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抄録

小児に対する新型コロナワクチン接種の中期的な影響に関する検討は限られている.我々は,ワクチンによる短・中期的な副反応を知るために,富士宮市の集団接種に参加した2107人の中学生を対象に任意のアンケートを4回行い,30~60%から回答を得た. 38℃以上の発熱は,1回目接種後に3%,2回目接種後は36%にみられた.頭痛,疲労倦怠感,食欲低下,腹痛,胸痛,めまいなどの訴えは接種を重ねるごとに増加した.中期的な症状では睡眠障害や倦怠感があった.初回接種から3か月後には,98.2%の児が打ってよかったと回答したが,事前の説明が不十分,家族と相談しなかった,家族と意見が一致しなかったと回答した児で,打たない方がよかったと回答した割合が有意に高かった.最も信頼している情報源として,テレビを挙げたものが56%と多かった. ワクチンは大多数に受け入れられたが,年齢にあった正しい情報の伝え方や,少数の有害事象への対応について検討が必要である.

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