日本的雇用慣行の終焉と来るべきキャリア教育

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タイトル別名
  • ニホンテキ コヨウ カンコウ ノ シュウエン ト クル ベキ キャリア キョウイク
  • The End of Japanese Employment Practices and Coming Career Education

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説明

「日本的雇用慣行」は、「終身雇用」「年功賃金」「企業別労働組合」の三つという印象こそ強いが、実はその中に「新卒一括採用」や「社内教育」も含まれる。それは、第一世界大戦から高度経済成長期にかけて、製造業大企業を中心に、労使の攻防と協調のなかで次第に形づくられてきた。その時代に求められた重工業を中心とする産業発展や進学率の増加にともなう高校教育を受けた労働者の増加、OJT により現場にノウハウが貯まる社内教育により、結果として日本は独自の成果をあげ発展を遂げたが、1991年のバブル崩壊以降ガラパゴス化していった。 低成長時代に入ると、終身雇用制度や退職金制度を維持していくことが困難になる企業が出始め、そこに「人生100年時代」の到来が加わった。今後は、新卒者にもジョブ型(職種別)採用の門戸が開かれることが予想される。 このように雇用環境が大きく変化する中、高等教育におけるキャリア教育では、学生たちに実践的な社会人教育や生涯学び続ける在り方と生涯学び続けられる力を養うことが求められる。

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