若年者における体型差異が脂質代謝と肝機能へ与える影響 ── 血液生化学検査値からの検討 ──

書誌事項

タイトル別名
  • 若年者における体型差異が脂質代謝と肝機能へ与える影響 : 血液生化学検査値からの検討
  • ジャクネンシャ ニ オケル タイケイ サイ ガ シシツ タイシャ ト カン キノウ エ アタエル エイキョウ : ケツエキ セイカガク ケンサチ カラ ノ ケントウ
  • Effect of Somatotype Differences on Lipid Metabolism and Liver Function for Young People: Investigation from Biochemical Markers

この論文をさがす

抄録

本研究は、高校生の健康診断で得られた身長と体重を基にBMI を算出し、体型を6 群に分類した。分類は、男・女共に、27.0以上:タイプ1 、25.0~26.9:タイプ2 、23.0~24.9:タイプ3 、21.0~22.9:タイプ4 、19.0~20.92:タイプ5 、18.9以下:タイプ6 とした。次に、血液生化学検査で得られた、脂質代謝を評価するHDL-C とLDL-C、肝機能を評価するALT のデータを、6 群すべての間で平均値の比較(多重比較:Steel-Dwass 法)を行った。結果は、以下のとおりである。 1 .HDL-C では、男子のタイプ1:4 と1:5 並びに1:6 間において5 %水準の有意差を認め、瘦身体型者が高値を示した。 2 .LDL-C は、男子のタイプ1:3 、1:4 、1:5 、1:6 間で有意差を認め、瘦身体型者が低を示した。 3 .ALT は、男子の1:2 、3:4 、4:6 、5: 6 間を除き、他の群間において5 %水準の有意差を認め、肥満体型になる程高値を示した。また、普通体型者間の比較においても有意差が認められた。 なお、女子は、すべての指標において群間での差は認められなかった。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ