芭蕉の愛でた風景~関口芭蕉庵

書誌事項

タイトル別名
  • Basho's beloved landscape~Sekiguchi Bashoan

抄録

「関口芭蕉庵」は芭蕉が愛でた風景がそこに展開することを理由に、芭蕉没後に門人が芭蕉庵と五月雨塚を作った。この芭蕉庵は『江戸名所図会』や広重の浮世絵でも画材となり、著名な江戸の史跡となった。そこで、なぜ芭蕉が関口の風景を愛でたかのかを明らかにしてゆく。芭蕉が関口に滞在していた頃に従事した神田川改修工事と、水戸光圀の小石川後楽園の造営に見られる中国の景観の美意識についても指摘しながら、芭蕉の愛した近江の琵琶湖湖畔の風景が関口が通じていることを挙げ、琵琶湖湖畔の幻住庵と関口芭蕉庵とその景物の関係と、近江八景、瀟湘八景、西湖の享受についても触れる。

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